成年後見制度の理念

成年後見制度は次の3つの基本理念によって創設及び運営されています。

 

1、自己決定の尊重
後見人等はその事務を行うに当たり、本人の意思を尊重しなければならない。また、本人の利益の保護と同時に自己決定権の尊重を優先しなければならない。

 

2、残存能力の活用
障害のある人が自分らしい生活をおくるためには、本人の失われた能力に注目するのではなく、現在残されている能力を最大限に活用して生活できるようにすることが必要である。

 

3、ノーマライゼーション
ノーマライゼーションとは、障害のある人も家庭や地域で一般の人と同じような普通の生活・権利などが保証されるような環境整備を行うことを意味し、この理念に基づき環境整備を行わなければならない。バリアフリーやユニバーサルデザインはこの理念実現のための手段。